はじめに
今之浦は、東、西、北の三方を磐田原台地に囲まれた低湿地地域を、今之浦土地区画整理事業で整備した地域です。 近年まで葦の生える沼地、水田であった所です。 その昔は、大の浦と呼ばれた海で在ったと云う。 地盤隆起が発生したにせよ、海抜2.5mの地域で、中央を流れる「今之浦川」は、満潮時には、河川の水が逆流します。 当地区の最大の関心事は、集中豪雨による河川の氾濫等に対する危惧であります。 幸い、今之浦川流域の総合内水対策がほぼ完了し、今之浦川の排水環境は、かなり改善されましたが、過去に無い記録的な集中豪雨による浸水被害への対応策は、未定です。
今之浦は、昭和58年(1983)に自治会組織が誕生した、比較的新しい地域です。 一丁目~五丁目までの五つの自治会が対象です。 人口1800人超、高齢化率 13.9% で若い世代が多い地域です。しかし、高齢化に伴う弊害とされる孤独死、高齢者の交通事故、転倒事故、認知症は発生しています。今之浦は、特定健診の受診率が市内で最も低く、健康への関心が薄い地域です。 また 学区が中部小、北小に分かれており、包括支援センターも分れ、地域に根差した祭典行事も各町で分かれています。このような環境で、地区内の連携、協働が難しい状況にありますが、共通の軟弱低湿地地域の水害や、大規模地震災害への対応は、協働で連携して行うのがベターと考えます。
地区長6年目を迎え、後継者不足、ボランティア不足で苦慮していますが、「できる範囲で対応する」事を基本とし、各町内のご協力を得て、コミュニティー活動を、楽しく、進めることとしています。
今之浦地区まちづくり協議会会長(地区長) 樋口 榮造